fablogue*

PROFILE / COMMENT / FOOTPRINT,,,
Feb 19
Permalink

神奈川工科大学 KAIT工房

石上純也の神奈川工科大学 KAIT工房を見てきました。

かなり不思議な建築でした。

まず入って感じるのはとにかく明るいということ 。

建築の中に入っている感覚がとても薄くて、ただ屋根と床があって柱と家具がそこかしこにパラパラと散らばっているようでした。それは天井がボーダー状にトップライトがあることと、天井高が4000くらい?あって高いのが効いている。こういう天井の作りはありそうで見たことなかったし、天井の半分程がガラスだからとにかく明るいし、天候の変化で室内の雰囲気が大きく変化する。日が出ているときは本当に気持ちいい。

ところで、この建築はプロジェクト段階だと 「星屑のようなプラン」というキャッチーなフレーズと、美しいドローイングで話題になってた訳で、柱が細い長方形で大きさも少しずつ異なりながら一見ランダムに配置されている平面が魅力的だった。

 実際行ってみると、この柱の存在が謎だった。というのも、 まず家具の配置の異様さが目につく。パラパラと雑然とした感じに置かれているが、その配置が場の存在を大きく規定しているように見えてしまう。 そして、柱の配置にはかなり疎密があって空間にシークエンスを与えている。入り口付近や教室みたいな場所の柱は疎で、広さが必要な空間の柱をくり抜いているようだった。逆に柱が密なところには植木鉢がたくさん配置されているのが気になった。柱と家具のどちらに場の規定を求めているのかが見えなかった。おそらく柱の配置に近い感覚で家具も置かれたのではないかと思うし、柱と家具の組み合わせによって曖昧なルームがつくられているのではないかと。

だから、「星屑のようなプラン」はあくまでプランにおけるコンセプトであり、全体を規定しているコンセプトではない、と。この建築のコンセプトというものがあるとすれば、簡単に「森のような建築」とか「環境のような建築」で、各々の要素は違うダイアグラムで考えられているが、最終的にはそのようなものに帰結しているのではないかと思います。